Biz-Dev探検記(たまに息抜き)

主に情報通信/サービスPF界隈のお話を。たまに旅行とかアニメも。

【考察】経産省による学位卒業書のオンライン化

ちょっと古い話ですが、6月末に日経が伝えたこの記事。

(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3225948026062018EE8000/)

ブロックチェーン関連も徐々に政府関連施策が増えてきました。今回は公的な属性を持つデータのブロックチェーン書き込みにより「改ざん不可能性」による信頼担保をしつつ、いつでもどこでも見ることのできる体制を作ることで、E-GOVの象徴的な事案になりそうです。

次は公的資格情報が対象になるのでしょうか。いずれにしても現状では学歴証明や資格情報は発行団体に足を運んで発行を求めなければならないことを考えるコスト/工数削減になる身近な良い事例だと。

最終的には公証人制度となくしてほしいなあ…

<概要>
経産省文科省と連携して、大学の学位証明書の発行に関してBCを用いた形でオンラインで行える仕組み(卒業生に割り当てられたIDやパスワードを入力することで取得可能な仕組みとする模様)を整備する方針とのこと。これにより郵送や、直接大学に足を運んでしか入手できなかった大学の学位証明書がオンラインで発行でき、かつ改ざん困難性による信頼性が担保できる。
2018年度内に要件定義/設計、2019年以降の実用化を目指す模様。
<海外での事例>
Globalな動きとしては米MITが既にBCを用いたDApps「Blockcerts Wallet」上で修了証書を授与する仕組みを構築、またOxfordの教授が2018年秋に開校予定の大学「Woolf」では、BCやスマコンを利用した履修登録や事務作業を行なうとしています。