Biz-Dev探検記(たまに息抜き)

主に情報通信/サービスPF界隈のお話を。たまに旅行とかアニメも。

【BCxエンタメ事業】モバイルファクトリーによるトークンエコノミーPF

 ソーシャルゲームの開発/運用を展開するモバイルファクトリーが、Blockchainを用いたトークンエコノミーPF構築に向けてサービス利用者向け/開発者向けのサービス発表で一歩進めました。
 プロシューマによる経済圏構築と、そこへのサービス基盤提供は今後のエンタメ企業にとって肝になってきそうです。

<サマリ>
モバイルファクトリーはDApps普及に向けてユーザ向けサービス基盤及び、開発者向け開発基盤をリリースするとともに、独自のトークン発行構想も明らかにした。
・開発/流通基盤の構築により独自のエンタメPFを作ることを狙っているとみられ、・オープンな基盤とすることで自社のみならずサードパーティの開発を促進、PFの魅力を自律的に拡大できるような仕組み構成を狙う。
 (発想としてはLINEに近しいと思います)
 (また、機能/API的な部分は十分に商機になりうると思われます…)
https://www.mobilefactory.jp/newsrelease/2018/20180725/

<概要>
・ソシャゲ開発会社のモバイルファクトリーはBC活用に当って新会社「ビットファクトリー」を設立すると発表。
・同社はDappsの普及を目指し、「Uniqys Project」を推進。下記2つを包括する「Uniqys Network」を構想
 ┗手軽にDappsで遊べるユーザー向けサービス「Quragé(クラゲ)」
 ┗手軽にDapps開発が可能となるデベロッパー向けサービス「Uniqys Kit」
・Uniqys Kitでは一般的なWebアプリと同様に作りやすい言語でDapps開発が可能。
 ┗トランザクション手数料やブロック報酬を無料/定額も含めて自由に選択が可能
 ┗また、ETHまたはデベロッパーによる独自トークンを流通させることも可能とする

<背景>
モバイルファクトリーがBC関連サービスの開発に着手した当初、ゲーム分野での進出を構想していたが、下記課題が明らかに。
 ⇒トランザクション手数料の高さ
 ⇒モバイル環境での動作が想定されていないゲームが大半
 ⇒デベロッパーにとってもイーサリアムのままでは作りにくい
・この課題を解決するツールの提供で経済圏を構築したほうが、良いと判断したとみられます