Biz-Dev探検記(たまに息抜き)

主に情報通信/サービスPF界隈のお話を。たまに旅行とかアニメも。

【BCxプラットフォーム】LINEのBCベース;エコシステムについて

LINEが独自のBCネットワークの構築を発表、仮想通貨を通じたエコシステム形成を狙いに来ました。
下記にサマリをまとめましたが、「サービス提供者/ユーザーの共創関係を構築」、これは面白そうです。

<サマリ>
・LINEは独自開発のBC技術ベースのトークンエコノミー構築を目指す「LINE Token Economy」構想を発表。
・発表では「LINK Chain」を基盤とした「LINEエコシステム」を公開、システム内で利用できる汎用コイン「LINK Point(日本向け)」と「LINK(海外向け)」も公開。
・「LINEが独自開発したBC技術の活用で、サービス提供者/ユーザーの関係をフラットにし、ともに成長できる共創関係の構築を目指す」ものとする。

<エコシステムについて>
・BC基盤のネットワーク「LINK Chain」上で「LINKエコシステム」を構築、流通するLINK/LINK Pointで独自のサービス提供者/ユーザーの共創関係を構築
・サービス提供者はDAPPSに参加することでユーザーに対し、汎用コインを付与できる仕組み
 →ユーザー:エコシステム内のDAPPSや、今後DAPPS化が進むとみられる既存LINEサービスに登録/利用で、行動/貢献に応じてLINK Point/LINKを獲得できる。
・背景として、Internetを通じたプロシューマの登場/コンテンツの無料化が進む中で、サービス貢献者が適切なインセンティブを獲得できていないという課題感がある。


<仮想通貨とポイント>
・LINEエコシステム上では「LINK Point(日本向け)」と「LINK(海外向け)」が流通。
 →LINK:2018/9月からLINEが展開する仮想通貨交換所「BITBOX」で取扱を開始する予定
 →LINK Point:は日本国内向けで、DAPPSでの利用/LINEポイントに交換して既存サービスに利用可能
  (LINEポイントは、1ポイント=1円で、LINE Pay決済やLINEサービスでの購入/決済時に利用可能)

<BC基盤について>
・エコシステム上のDAPPSでは上記の通り、ユーザーはサービス貢献度や購入実績に応じてインセンティブを受けることが可能。
・LINEでは専門チームが複数のDAPPSを準備しており、外部企業にも開放する方針とのこと。
・なお、トランザクション処理に関しては1,000件/Sの処理が可能なネットワークとのこと。

<所感>
・ついにLINEが出してきました。先般の公表通り、サービス提供者とユーザの垣根をなくした独自のエコシステムを推進して新しい経済圏をつくる第一歩となりそうです。
・当面は既存サービスのDAPPS化による送客が行われると思いますが、どのようなサードパーティが参画してくるかは注視が必要です。