【BCx金融業】LINEによる仮想通貨取引事業がスタート
LINEは16日、シンガポール拠点の仮想通貨取引所サービス「BITBOX」の運営を開始したと発表。取引所の運営はSGP子会社;LINE Tech Plusが担い、上場コインはBITBOXのスクリーニング委員会を通じて厳正な評価の上で実施、現状での取扱仮想通貨はBTCやEthなど30種類ほどで、仮想通貨同士の取引のみ対応している。
セキュリティに関してはBC-Basedセキュリティ企業のBitGoと提携、機関投資家が安心して利用できるレベルのウォレットや保管ソリューションを提供すると公表。
<BITBOXの特徴>
ユーザー中心の取引所として、LINE事業で培ったUI/UXの知見を適用。直感的に操作できる構成とすることでスムーズかつストレスレスな取引環境の提供を目指すとともに、デジタルトークンの世界とリアル世界の結節点となることを狙う。
BITBOXスタートに当たり、登録する最初の200万人に、「8月に10ドル相当の報酬を提供」「さらにBITBOX操作の最初の1ヶ月間は取引手数料ゼロ」の二つのCPを実施。
<BitGOのセキュリティ>
BitGoはマルチシグネチャテクノロジを統合。マルチサイン、マルチコインホットウォレットを顧客に提供。マルチシグネチャの3キー管理により、単一障害点の排除/高度なセキュリティ構成で、資産がウォレット内外に移動する際に資産が確実に保護。BitGoウォレットはBitGoのコールドストアの保管と連携してペアになり、資産移管を簡単かつ安全なものとする。
<所感>
LINEは日米の規制確定を待たず、シンガポールで日米在住者以外を対象として仮想通貨取引事業を開始しました。LINEがこれまで培ってきたエンタメ/メッセージングにおけるUI/UXを取引システムに適用することで、「仮想通貨取引をより身近で楽しい」ものとし、ゲームと近しい存在とすることで、若い層や資産運用初心者の取り込みを図っているものとみられます。
日米に関しては、シンガポールで知見/経験をためたタイミングで同様のシステムを展開してくるものとみられます。