Biz-Dev探検記(たまに息抜き)

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【BCx金融業】マネックスがコインチェックの米国進出準備に着手

 日刊工業新聞マネックスコインチェックの米国進出に関するライセンス取得準備に取り掛かり、サービスのローカライズで年内参入を目指していると報じました。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00481947

 正式認可が下りた段階でコインチェックx傘下の米国ネット証券で事業シナジーを発揮し、新設した「クリプトアセット事業」のブーストアップを図る方針とみられます。競争環境が激化しているネット証券事業を補完しうる事業として成長させる機運がうかがえます。

<サマリ>
コインチェックを買収したマネックスは、2011年に買収した米トレードステーションGを通じて、米国での仮想通貨事業参入の検討入り
・現状、コインチェックは「みなし事業者」で、FSAの認可を待つ状態ですが、正規の仮想通貨交換登録業者に認可された時点で、事業展開を加速すべく準備に入ったものとみられます。

<具体策>
・具体的には、米国での取引所新設でなく、コインチェックのサービスを現地化するなどしてノウハウを活用する方向で検討
・グループ会社である米トレードステーションGは傘下の証券会社を通じて、自社の先物取引顧客がBTC先物取引を利用できるようにするなど、仮想通貨関連の領域に力を入れる方針。
 ⇒G各社のシナジーを発揮させるには良い環境にありました。

<先立っての情報>
(Bloombergでのインタビュー)
・米国での”仮想通貨の法的枠組み”が、「通貨の送金か、コモディティーか、証券なのか、現時点では定まっていない」ことについて、慎重な調査を進めていることを念頭に置きつつ、海外進出に意欲を見せた。

(決算説明会)
・米国内で強固な顧客基盤を有し、米国No.1の評価を受けるとする世界標準のシステムトレードツールを提供する「トレードステーション証券」の取引件数と取引口座数が、大幅増加で過去最高に推移するなど、米国セグメントの好調ぶりを強調していた。
・決算資料でも米国事業のEBITDAが過去最高と好調に推移。新設の「クリプトアセット事業」についても、世界中の金融市場へのアクセスなどでセグメント間のコラボレーションを進めることによる海外展開を示唆。